かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

だくおんびだくおん

なまがわに〜(※間違った詠み方の例)

先日の読手講習会の時に、なにはづさんと一緒に、いろんな歌手の歌を聞いて鼻濁音を聞き分ける遊びをしました(笑)

鼻濁音。読手にとっては避けられない発音の一つです。
いわゆる「ガギグゲゴ」ですが・・・濁音は「ガギグゲゴ」と表記しますけど、鼻濁音は


カ゜キ゜ク゜ケ゜コ゜


と表記する・・・と、昔の放送部の頃のテキストに書いてありました。今でも発音とか発声の本なんかに書かれてます(見慣れないですよね)

「何で鼻濁音で発音しなきゃならないのか」

という話が先日出たんですが、濁音と鼻濁音には「発音のルール」があるワケで。


【濁音で発音する場合】
1.語頭にある場合(学校、外国など)
2.数字の「五」を単体で使う場合(五十、五月、など)
3.擬音語や擬態語の場合(ガンガンする、など)
4.接頭語が無ければ本来語頭にくる場合(お元気ですか、など)
5.語中であっても、複合語である場合(高等学校など)
6.外来語の場合(オルガン、キログラムなど)
※ただし「イギリス」に限り、鼻濁音で発音される。


【鼻濁音で発音する場合】
1.語中・語尾にある場合(夕凪、東など)
2.格助詞、節助詞などの場合(人が来る、○○ですが・・・、など)
3.数字の「五」を使った人名や名詞の場合(大五郎、七五調、十五夜など)
4.外来語で「ン」の後に来る「ガ行」の場合(ギャング、ソングなど)
5.複合語にした際に後部の語頭の子音が「が行」に変化する(連濁)言葉である場合(天然氷、口車など)
※「天然氷」の場合「天然」と「氷」の複合語だが、「氷(こおり)」は複合したことで「氷(ごおり)」と濁る。このように変化する言葉が連濁。


というのが、ボイトレとかそっち系のテキストなんかによく書いてあります。アナウンサーとか声優とかナレーターとかそういうお仕事の人はなじみが深いものだと思いますが、そうでない人は、あまり考えたことがないかもしれません。


久々に懐かしいものを引っ張り出したぞ〜。

ちなみに百人一首に出てくる「が行」は、読手講習会テキストを見れば全部一覧で載っていますが、少なくとも語頭に来る「が行」はありません。
おそらく「鼻濁音で発音する場合」の「1か2か5」しか入ってないと思います(ザッと見た感じでは)※間違ってたら教えてください


というワケで、鼻濁音。
そういえば、石川さゆりの歌にありますね。

「つか゜る〜かいきょ〜う ふ〜ゆけ゜〜〜しき〜〜〜♪」

鼻濁音ですね。
美しく発音できるよう、私も頑張りたいです。