朝ぼらけ有明の月と見るまでに
吉野の里に降れる白雪
実は、すごく好きな歌です。
大山札なのでうまく取れないのが悲しいですが。
何と言うか、この歌は風景描写が美しい。
1000年以上経ってもその情景が変わらず共感できるというのがすごい。
「早朝に出ている月明かりで明るいのかと思ったら、深々と降り積もる雪だった」という内容の歌なワケで。だからこの歌のイメージは美しくそして白いです。
歌を歌った坂上是則(三十六歌仙の一人・坂上田村麻呂の子孫)は蹴鞠の名人だったそうで、天皇の御前でリフティングを200回以上続けたくらいなんだとか。和歌ができて蹴鞠が上手なら割とモテ男だったんでしょうね(笑)
・・・今日は朝から本当に深々と雪が降り続けているので、ふとこの歌の事を思い出した私でした。