かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

水沢大会2017始末記その2

今回の大会も、決勝戦に残ることが出来ました。

決勝に進むことができたのは、E級のむらさきちゃん。
大人びた顔立ちの彼女ですが、まだ中学生になったばかり。前回の椿杯がデビュー戦でしたが残念ながら一没だったので、ここまで勝ち残るのは初めての経験になります。

 

大会前、会の子達に「水沢の決勝戦は組んである札じゃなくて箱に入った百枚の札が置いてあるよ」と話していました。以前ウチで決勝に出た時にそうだったので、もしかしたらそういう可能性があるなぁと思っていました。

 

全日本かるた協会競技規程細則によれば。

第一条 二  各自、取札百枚のうちから無作為に選んだ二十五枚を持札とし、読手の読み上げる札(以下、出札という)を取り合うことにより、早く持札が無くなった者を勝者とする。

 

そう、つまり「百枚の中から選ぶ」わけですね。
名人・クイーン戦でも、百枚が入った箱が置かれていて、その中から各自25枚を持ち札にしています。なので、名人戦とクイーン戦は出札が異なっています。

過去にその形で決勝戦をしていたのを見ている(会の子がどうすればいいか戸惑っていた)ので選手には話していましたが、実際その状況で取る子がいたのは嬉しいことですっていうか羨ましいぞチキショウ!(笑)

 

前半は良かった感じのむらさきちゃんですが、後半折り返してからひっくり返されて迎えた終盤。13-5と8枚ビハインドの苦しい展開です。しかしむらさきちゃんは粘ります。

 

12-5→12-4→11-4→10-4

 

と8枚差から6枚差に詰めるも、10-3とまた離されてしまう。
でもむらさきちゃんの心は折れたりしません。9-3→8-3と5枚差に詰めます。
しかし相手も黙ってるわけがなく、8-2とさらに厳しい枚数になってきました。

 

でもむらさきちゃんの心は折れたりしません。

 

7-2→6-2→5-2

 

ついに3枚差まで追い上げました!!
というところで・・・

 

読手「わがそ」

 

ここでむらさきちゃん「わがそ」が無い自陣をうっかり払ってしまってから慌てて敵陣の「わがそ」を取る。痛恨の「取り損」をしてしまい、5-1に。試合はそのまま相手の子が逃げ切り、✕5となってしまいましたが、終盤の頑張りには本当に感動しました!

 

むらさきちゃんのお祖母ちゃんも見に来ていて、決勝に進んだことにうるうる来ていましたが、表彰式を見ながら「トロフィーほしかったわねぇ」と悔しがっていました(笑)

漫画ちはやふるにも出てきたことがありますね。
「準優勝が一番悔しい」って。
実際、むらさきちゃんも試合が終わった後「準優勝できて嬉しい」ではなく「悔しい」という顔をしていました。その闘志は、これからD級で戦っていく時に活かされるに違いありません!

 

これからを考えると、ますます楽しみな私なのでありました。