かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

秋田市新屋旧街道〜佐竹本三十六歌仙

亮さん、娘さんが運動会にまさかのハチマキを忘れる事案が発生し、開会式に間に合わせるため自宅から学校まで全力疾走するの巻。

娘が走る前に親が走るというワケの分からない状況。無事開会式には間に合いましたが私はしばらく息切れしてダウンしておりました。30過ぎたらむやみに走らない方がいいと思います。明日の練習会は筋肉痛になっている予定です(苦笑)


さて、先日のこと。
私が出演しているケーブルテレビの番組の別のコーナーで、さり気なく私の話が出ました。秋田市内をタレントさんが散歩しながら色々なものを見つけて歩くコーナー「秋田ぶらりん散歩」で、秋田市新屋の旧街道を紹介していたのですが、道の所々に和歌が書かれた絵馬があり、それを見たタレントのゴトウモエさん「これはあれですね、おもしろくわしく百人一首の平野さんを連れて来て、一つ一つ解説してもらいながら歩くといいかもしんない」なんて話してくれてまして。自分の事を話題にしてもらえるなんて嬉しいこと限りなし。

で、その解説してもらったらいいかもしれないなんて言われたその絵馬の中身。それって一体何じゃろな?私も、新屋にそういう絵馬があるのは知っていましたが、あまり具体的に調べたことがありませんでした。解説よろしく!とか言われちゃったら困るので(笑)、正体がなんだったのかをサッと調べてみました所。


佐竹本三十六歌仙絵巻


というものがございまして、平成17年に地元にある秋田公立美術工芸短期大学(現在の秋田公立美術大学)が開学10周年を迎えた記念に、生徒たちが佐竹本三十六歌仙絵巻をちょっとコミカルにアレンジしたものを絵馬として描いて旧街道に飾った・・・というワケだったんです。
そういえばそういうニュースとか聞いたことがある気がする。10年前ですね。まだかるたと関わるずっと前の話です。

つまり三十六歌仙と呼ばれる人たちなので中には百人一首に出て来る人物も混ざっているワケでありまして、タレントさんが「これは・・・もしかして『おもしろくわしく百人一首』!?」と発想が繋がったのは間違ってないのであります。


番組の中で出てきた絵馬は3つ。


春立つといふばかりにやみ吉野の 山もかすみてけさは見ゆらん(壬生忠岑

筑波山いとどしげに紅葉して 道みえぬまで落ちやしぬらん(大中臣頼基

こぎしさは同じこころにあらずとも 今宵の月をきみ見ざらめや(源信明


三十六歌仙だから36か所あるということになります。
中には百人一首の歌がそのまま採用されてるのもありますし、百人一首に入っている歌人の別の歌が採用されているというものもあります(上記の壬生忠岑は「ありあ」の歌人ですし)
佐竹本三十六歌仙絵巻に載っていて、かつ百人一首にも同じ歌があるのは「いまこ」「あい」「たれ」「おおこ」の4首。どこかに飾られてるはず。んー、今度新屋の旧街道をカメラ片手に散策に行こうかな。


百人一首と関わってからというもの、和歌と聞くと途端にワクワクしてしまう体質になってしまった亮さんなのでありました。