かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

人づてならで云ふよしもがな

今はただ思ひ絶えなむとばかりを
人づてならで云ふよしもがな


ちはやふる26巻が発売されましたね。
漫画の表紙に描かれた彼岸花を見て、ふとこの歌が連想されましたので、今日は「今はただ」の話。
赤い彼岸花花言葉「想うのはあなた一人」「あきらめ」など。何となく、通じるものがある気がしたんですよ。


ただ一人の人を切に想っていたけれど叶えられず、恋は引き裂かれ、「もう諦めるよ」という言葉すらも伝えることができない。

「今はただ・・・」の歌は、そんな想いが綴られた切ない歌です。

歌人藤原道雅は、恋を失い「荒三位」などと呼ばれるほど荒れた生活を送ったそうです。恋を失って破れかぶれになってしまうほどに、愛おしく想っていたのでしょう。
想い人である当子内親王は、別れてのちに若くして亡くなってしまうため、叶えられなかった想いは尚更傷を深くしたのかもしれません。

表紙の彼岸花といえば、アゲハ蝶も一緒に描かれていましたね。
蝶は変化の兆しに例えられると聞いたことがあります。
きっと、漫画での展開を暗示した表現なのだろうと思います。


と、散々新刊の事を書くだけ書いておいてアレですが、秋田は発売日が一日遅れるので、明日の練習会の後にでも買いに行こうと思います(笑)