かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

モメる

先日の練習で、珍しくこまちちゃんとモメました。
何をどうモメたのかというと・・・(今回は8コマ描写)




相手が取ったという主張だった(笑)


「それは自分だと主張しても良いのでは」という人もいると思います。
でも私自身には取ったという実感は全くなかったし、もし仮にビデオ判定かなんかしてみたらそうだったとしても、自分ではなかったかもねーと思いながらも自分だと主張するのはフェアな精神じゃないと思うので、私はそういう事はしたくありません。実際、札への感触はなかったと思っていますし・・・


・・・なんでこんな事を書いているのかと言うと。
かるたブログで有名な「かるた無病息災」さんの方でも書かれていましたが・・・今回の漫画「ちはやふる」のユーミンの描写にちょっと腹が立ったからなんですよね。。。

漫画では、まるで「意図的にモメる」という事が、競技かるたのテクニックであるかのように見えます。しかし競技かるたというものは「相手を尊重する」事を前提としているはずです。判定をするのは対戦している当事者同士だから、尚の事フェアプレーの精神でなければ成り立ちません。
そういう意味で、相手の調子を狂わせる事を目的とするモメというのは、かるた道の精神に反したプレーではないのだろうかと思うんですよね。


もちろん「え、今のは私の取りでは・・・」と、思う事はありますし、言う事もあります。でもそれは自分が今札に触って取ったと思ったから言った訳であり、わざと相手を動揺させようとかそういった意図を持った事はありません。
ほとんどの人がそうであると思うし、お互いがそうだと思っていれば、主張し合ってしまって結果的に「モメる」事はあるでしょう。それは仕方がないと思います。だって、百分の一秒の単位で競っているワケですから。


最後のコマでMURAさんのセリフに「互譲の精神」と出てきていますが・・・
この言葉、大会の選手宣誓でも使われていました。

「我々選手一同は、互譲の精神に則り、諦めず最後の一枚まで戦い抜く事を誓います」

互譲の精神とは、互いを尊重し譲り合う精神の事です。
そういう気持ちを持って、相手と対峙する事・・・それが大切なのだと思います。
仙台の椿多摩杯の時に、競技上の注意で審判長がこんなお話をされていました。

今のはそちらの取りではなかったですか?と言えるくらいの気持ちを持って、競技に臨んで頂きたいと思います」


実際には、その1枚が勝敗を分けます。
その1枚は大事な1枚です。
譲りたくないと思う事は、あります。


でも私は「互譲の精神をもって対戦できるような競技者でありたい」と思っていますし、そうなれるように努力をしていきたいです。仮に、相手がそう思っていなかったとしても。


悔しい1枚は次の1枚で取り返せばいいさ!
・・・取り返せない事はしばしばありますけどね(´・ω・`)


ちはやふるを読んで、先日の練習での出来事と併せて自分の思った事を書きたかったので、今回はあえて長々と書いてみました。