かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

今ひとたびのみゆき待たなむ

小倉山峰のもみぢ葉心あらば
今ひとたびのみゆき待たなむ

そういえば、記事にしようとしてなかなか載せる機会がなかったので。。。

こないだ、皇太子殿下が秋田に来ていたらしく。
買い物に出ようと外に出たら、たまたま皇太子殿下がお帰りになるのとかち合いました。なかなかない機会だし、折角だからご尊顔を拝する事にいたしまして(←ただミーハーなだけですね)そういや国体の時も、ちょうど天皇皇后両陛下がお通りになる時に出くわしたっけなぁ・・・

通る様を見ながら、百人一首天皇行幸(ぎょうこう・みゆき)について歌った歌があったな〜と思い出したのが「小倉山」

正確に言うと。今回は天皇陛下ではなく皇太子殿下なので、この場合は「行幸」ではなく「行啓(ぎょうけい)」です。だから小倉山の歌に出てくる「行幸(みゆき)」とはちと違うワケですが、まぁ関連付けって事で・・・

「みゆき」(※人名ではない)という言葉が出てくる歌は幾つかありますが、百人一首のおかげでこれが有名な歌になるのでしょうか。小倉百人一首の撰者・藤原定家もこれと似たような内容の歌を歌ってますね。

み山路はもみぢも深き心あれや
嵐のよそにみゆき待ちける

「小倉山〜」の方は「紅葉にもし心があるなら、次の行幸までこの美しい色のままで待っていて欲しい」という意味ですが、定家の方は「紅葉にも心があるらしく、美しい色で行幸を待っているようだ」という意味です。同じ題材でも方向性・考え方の違いがあるのが分かりますね。


・・・って、イムリーなようでいて実はよく見たら季節感ゼロな話題でした。


こういう偉い方を迎えるスタッフはさぞかし大変だったろうと思いますが。。。
それでも、訪ねられた側(県とかその会場とか宿泊先とか)にとっては名誉な事でしょうから、大変さは別として、きっと「今ひとたびのみゆき」を待つのだろうなぁと思った、今日この頃でした。