かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

椿杯2017始末記・その5

今回の当会MVPは、やっぱり茶そば先生でしょう。

4月半ばに入会した茶そば先生、かるたを始めて1ヶ月半での快挙です。本当におめでとう!!

 

当然大会なんて場は初めての彼女。練習ではそれなりにできていても、本番で「いつも通りに」というのはなかなか難しいものです。実際、1回戦2回戦と見ていたら、練習の時のようには動けていない様子。

どうも押さえ手になってしまっているようです。
緊張しているから尚更、動けないものなんですよね。

 

しかし、3回戦あたりからは少しずつ動きが良くなってきました。
「うまく払えない!」とか言ってましたが・・・

キレイな取りも何枚か見受けられました。
良い取りが出だせば気持ちも変わってきます。

 

それでもやはりまだF級、どうしても押さえ手気味になったり、ボサッとしている札がそれなりにあったりしてヒヤヒヤしましたが、何だかんだで決勝戦まで勝ち進むことができました。
対戦カードを見たら、同じような枚数で勝ち上がってきている相手。
力量的には互角と思われるので、これはなかなか良い戦いになりそうです。

 

大会が初めてなら、決勝戦だって当然初めて。
決勝戦には全部の組に審判が付きます。これもまた違う意味で緊張しますよね。それまで動きが良くなりつつあった茶そば先生、決勝戦開始からまた動きが固くなっていました。

序盤は相手の方がやや先行していたので「良い取りが一発出てくると良いんだけどな・・・」と願いながら見ていた所、中盤から次第に茶そば先生に当たりが出始めました。良いペースで進み、4-10と優勢の状態で終盤を迎えます。が、いつも会の子達に言ってること・・・

 

「勝ちが見えてきた時こそ危険」

 

相手にしてみれば、逆に負けという文字がチラつき始めます。しかし負けたくて大会に臨んでいる人などいるはずがありませんから、そういう時間帯ほど相手の必死さは増していくのです。だから「あんなにリードしていたのに追いつかれた」なんてことはよくある話なので、最後の1枚を取りきるまで一瞬たりとも油断はできないのです。

 

案の定、相手の必死さの方が強まり、なかなか取り切れない茶そば先生。ここが一番の正念場ですが、もうここは勝つことを信じて見ていることしかできません。場の枚数は1枚ずつ減っていきます。1枚1枚、取ったの取られたのと気が気ではなく、見ている方の寿命も縮まりそうです。

 

そしてついに1-3、ラス1となりました。
この枚数ではお手つき1回でも致命的になりますし、抜き切れず運命戦までもつれこむ可能性も十分にありますが・・・

 

 

やったぁぁぁ!!

 

おめでとうホントにおめでとう!!!
椿杯だった5月27日は実は「百人一首の日」でした。
その「百人一首の日」に「百人一首の大会で優勝して終わる」とか、最高に美味しいではありませんか!(笑)

 

当会は今回、13名の選手が出場していました。
しかし、他の12名はいずれも、負けて終わって来ました。
それぞれの「悔しい背中」を1日見て来た事を思い出した私。

 

・・・からの、最後の最後にコレです。
そういうのを考えたら、なんだかホロリと来てしまいました。

 

その頑張りには、本当に本当に感動です。
一日よく頑張りました!素晴らしい戦いをありがとう!!

 

次からはさらに上のステップでの戦いです。
またみんなで頑張って行きましょう!╭( ・ㅂ・)و