かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

公認読手

B級公認読手の選考に受かりました!!ヾ(o´∀`o)ノ

19日に東京で行われた読手講習会に参加してきた私。
読手講習会は3回目の参加で、1回目は3年前の東京での講習会、2回目は水沢での講習会でした。1回目の時には百首通した読みを提出していて「余韻と間がヘタ」とズバリ言われましたが、それでも「そこがうまく直ったら公認読手を出してもいい」とは言われていました・・・・・・が、会の運営やら何やらで忙しい日々、なんだかんだやってる間に月日が流れてしまったのでありました。

2回目は昨年の水沢での講習会で、敬愛するなにはづ先生が講師だというのでほとんど物見遊山で行ったら「ちょっと亮さん!何で読みを送ってこないの!」となにはづ先生に怒られ(苦笑)講習会で散々弄らr・・・いや違った、とても親切に指導して頂き、講習会後に「あのさー、いつ公認取るつもりなの?40歳までに公認取ろうとか、そういう志は無いわけ〜?」と叱咤され。

亡き師匠に「大丈夫です、40歳までにということは、41歳の誕生日の前の日まではまだ40歳のままですから、まだまだ時間があるじゃないですかwww」などと言われていたので、何とか頑張って見ようかなぁとボンヤリ考えていました。

で、今回、まだ40歳なので再チャレンジしてみることにしたわけです。


しかし、この1年ほどの私の読みは、練習すればするほどどう読めばいいのか分からなくなっていき、夏くらいが一番グズグズでした。なので、こんな程度では公認どころか読手といえる読みですらないんじゃないかと結構どん底気分になってました。
でも、1から基礎的な事をしっかり積み重ねていって、出来ることを最大限努力してみるしかないなと思い、色々な練習をしていました。それでまずチャレンジだけしてみて、ダメだったらダメなところをしっかり教えてもらえば良いのだし、そのための講習会だと思って申込みをしたのであります。


公認を目指したい人は事前に読みを録音したものを送っておきます。
それを採点してもらって、あとは当日生で読みをしたりもして、公認を出してくれるかどうかをその時に言われるようになってます。まだそのレベルでないと「もう少し経験を積んでみてください」とか「アドバイスした点を気をつけて頑張ってみてくださいね」とか言われて終わりますので、ここで公認という言葉が出るかどうかによってくるワケです。


で、冒頭に書いた通りの結果だったワケですが、生で読む時に
「亮さんは、今日この場で公認を出すことにしてますから、その上であえて私厳しいこと言いますので」
と前置き。




えっ




いやちょっと待って、今「公認を出すって言いましたか!?
「公認を出す」
って言いましたよね!?(大事なことなので2回)

・・・というワケで、ピャーーー!!!と思いながら、生読みであります。


亮「なにはづにーさくやこのはなーふゆごもーりー・・・・・・いまをーはるべとーさくやこのーはなーーー・・・・・・・・・いまをーはるべとーさくやこのーはなーーー・・・なつのよはー」
先生「はい、ストップ



5文字目で

ストップwww



先生「今の「なつのよは」はダメ」
亮「(ノД`)」
先生「最初の『な』が強すぎる。もう一回『いまをはるべと』から」
亮「いまをーはるべとーさくやこのーはなーーー・・・なつのよはー」
先生「ストップ」
亮「(・Д・)」
先生「今度は『つ』を意識しすぎ。もう一回」
亮「いまをーはるべとーさくやこのーはなーーー・・・なつのよはー」
先生「ストップ」
亮「( ;∀;)」
先生「なつのよは、の『の』音が引っ込んだ。もう一回」

まさに牛歩。1文字ずつ添削されて進まないでござるの巻。
他の講習者みんなの前でこれやってる訳ですから、つらい(笑)
しかしそれでも、そのくらい丁寧にやってくださっていることは光栄なことですから、メンタルをゴリゴリ削られながらもありがたく思い何度も「なつのよは」を繰り返した私。ようやく初句の5文字をクリアーし・・・

亮「なつのよはーまだよいながらー」
先生「ストップ」
亮「(TдT)」
先生「今のは『まだよいながら』と文字だけ機械的に読んでる。これは『まだ宵ながら』なんですよ。『宵』という言葉をキチンと意識してもう一回」


夏の夜が

いつまでも

明けない件


こんなに丁寧な指導があるだろうか。
しかも先生が「亮さんはA級公認の読みに限りなく近いレベルの読みが出来ているから、あえて言うんです」と仰ってくれて、ますます嬉しいやら何やらで、むしろもっとご指導頂きたかったんですが、まさかそういうわけにもいかないので、まずはこの短い間の添削を心に深く刻みながら読みの勉強をしました。


そんな感じであっという間に講習会が終わり、帰宅の途に着いた私なのでありました。
たくさんの方からのアドバイス、ご協力があったからこその結果です。本当に、たくさんの方に心から感謝です!!!


帰りの飛行機から見た景色も、心なしか美しく見えた気がする私であります。

これからは「公認読手」であるからこそ、常にクオリティの高いよみが出来るようにしなければなりません。なので、今までのようにただガムシャラに練習するだけじゃなく、先生に言われたように「常にプロ意識を持って読む」事を日々心がけていきたいと思います。

めっちゃ頑張るぞぉぉぉぉぉ!!!٩(ˊᗜˋ*)و


【おまけ】
かるた記念大塚会館にて、専任読手の集い。
「ありあけ」や「わすらもち」の中の人しかいないという恐ろしい光景(笑)

ちなみにここ、A級公認読手選考会の会場でもあります。もちろん、漫画ちはやふるでも出て来るお部屋です。聖地聖地。