かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

水沢大会始末記6

さて、いよいよ準決勝であります!

あさくらちゃんは全国大会は今回で2回目。
前回は準々決勝で敗退したので、一歩進んだことになります。
ここまでは

1回戦:○22
2回戦:○16
3回戦:○14

と順調な勝ち上がりでしたが、対戦相手のカードを見に行ったところ相手も同じように束で勝ち上がっているので、今までのようにはいかなさそうです。でもあさくらちゃんの実力的に、ひけを取るとは思えないしなぁと考えていたら・・・


まさかの失速。


ぅえぇぇぇ!?
どーしたんだ、あさくらちゃん!
と思うくらい、いつものようなキレが無い。

うーむ、ここまで勝ち上がるのも初めてだし疲れが出たんだろうかなどとも思いましたが、単純に疲れたとかそういうことが原因でも無さそう。どうにも手が止まっています。相手の人は社会人のようでしたが、どうにも「勝つぞオーラ」がスゴイ。うーん、どこか気迫負けしているような。

試合は終始、相手が先行した状態で進んでいました。
あさくらちゃんはどちらかと言うと序盤は先行される展開の方が多く、後半になるほどスピードが上がってくる方なのですが、どうも今回は思うように行かなかったみたい。単発の反撃はありましたが、モメで引いてしまったり勢いが付けられず、残念ながら×11。

しかし堂々の3位入賞!
今回は賞状を持って帰ることが出来ます!!

※前回の大会の時は、1ブロックあたりの人数が少なく4位は入賞の対象にならなかったため賞状を持って帰れず「賞状欲しかったな〜(・_・)」と可愛く話してたあさくらちゃんなのでありました。

☆☆☆☆☆

失速の原因は何か。
考えられる事は色々ありますが「単に体力がなくヘロヘロな状態」である場合だったり、あるいは「メンタル面で何らかの問題が起きた」場合など。どうやら彼女の場合は後者だった模様。

あ「なんか〜、準決勝のあの人、ずっと隣で対戦だったんですよ〜。この人早いな〜当たりたくないな〜って思ってたら当たっちゃって〜」


SO☆RE☆DA


「先入観」
これほど競技者を邪魔するものはありません。
試合に臨むに当たり、相手がどんな人なのかをごちゃごちゃ考えるのは邪念に他ならないのです。ただ目の前の札に集中していれば良いはずなのに「相手は強いかもしれない」「自分より早いかもしれない」と余計な思考が入ると、去っていくのは集中力。

本当は、自分の目の前にいるその相手は「同じ級同士」の人。何かが足りないからまだ上の級に上がってなくて同じ級に居るのです。だって、本当に強いならとっくにA級のはずなんですもの(笑)
負ける時は、外的な要因は直接の原因にはならず、おおよそ内的要因にあるものなんです。それは試合経験を重ねて実感したりしなければ分からない部分もあるのですから、この試合であさくらちゃんはとても良い経験値を得たと思います。

集中していたはずの彼女に邪念が入ったのは何故なのか?
彼女は特に大きな欲を持つ子ではないので、準決勝であることが大きな緊張を招いたワケではないと思います。しかし、試合のことについて師匠の奥様に細かく話したら・・・

「大差で勝ち上がってたのが、周りを見る余裕に繋がっていたのかもよ」

確かに、そういう側面はあったかもしれません。
ある程度競る相手とやっている時は全く余裕なんてないから、隣がどうとか考えるヒマもないものです。でも毎回そんな試合になるとは限りません。だからこその「目の前の試合に常に全力で臨むこと」が必要だということなんですね。メンタルの強さが如何に大事であるかがよく分かります。

☆☆☆☆☆

今回の大会もまた、色々な面で良い勉強をさせてもらうことが出来ましたし、今後の選手の成長につながる大きな第一歩であったと思います。参加した3人の選手たちはそれぞれに頑張ってくれました!本当にありがとう!!

ここからまた、次のステップに向けてみんなで頑張ってまいりましょう!
このはなファイト!╭( ・ㅂ・)و グッ!