かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

消える音【追記あり】

まさかのiPhoneからAndroidに機種変した亮です。
新しいものに変わると、カスタマイズするだけで一日がかりですよね。

音チェックと称して音楽を聴く。BGMは和楽器バンド。

鼻濁音の話題ついでに、読手講習会で出てきた「無声化」の話題も一応書いておこうかなと思った私であります。

「無声化」って何じゃろな。
普通に声に出す言葉は、本来「有声音」です。ノドに手を当てて喋るとノドが震えるのが分かります。声帯を震わせて音を出してるのが「有声音」というワケですね。

でも、発音しているとノドが震えない音があります。そういうのが「無声音」なのですが、だからそれってどんな音なのかって話ですね。


【無声音になる場合】

1.母音「い」「う」が、「無声子音」に挟まれている場合
<例>
菊(きく)→kiku 「い」音が消失
楠(くす)→kusu 「う」音が消失
鹿(しか)→shika 「い」音が消失
少し(すこし)→sukoshi 「う」音が消失
地下(ちか)→chika 「い」音が消失
月(つき)→tsuki 「う」音が消失
菱(ひし)→hishi 「い」音が消失
蕗(ふき)→fuki 「う」音が消失

2.無声子音に続く「い」「う」が、言葉の終わりである場合
<例>
〜あります。→〜arimasu 「う」音が消失


つまり後ろに「k音」や「s音」、「t音」、「f音」なんかがある時に、その直前の母音「い」「う」は発音されない場合があるというワケですね。

ただし、この条件に当てはまらない例としては「母音が長音化している場合」

<例>
無声化する→鹿 shika
有声化する→詩歌 shiika

などがあります。色々とややこしいですね。
※他にも、この限りでない場合があります(by.なにはづさん)後で追記します。


☆☆☆追記・なにはづ先生の有り難きツッコミ☆☆☆
【無声化】
・「あ」「お」が母音の時も無声化することがある。

【有声化】
・無声化する条件に当てはまっていても、有声化する場合はある。
→連続する場合。


(亮)その母音のアクセントが高くなると有声化するようです。
無声化・有声化の事を調べていたら、古いテキストにこんな例文を発見。

・岸を吹く風がヒュッと楠の木を過ぎるとキツツキの姿が枯草の中に消えた。
・秋深い菊の季節に疲れきった鹿の口を力でこじ開け薬を含ます人もいます。

特に2つ目の例文が可笑しかったので掲載してみました。
なにはづ先生、ありがとうございました。

☆☆☆以上追記終わり☆☆☆


地域によっては無声化せずに発音する場合もあるため、アナウンサー・ナレーターなどのお仕事をされる方は、やはりこういうものの練習には苦労するようです。できない人は「正しいアクセントで話しなさい」とか「無声化すべき母音をできるだけ短く発音してみなさい」とか言われてた気がします。
ガッツリ有声化して発音している人は結構たくさんいますからね。(地域によりますが)やっぱ意識しないとなかなか難しいものなのかもしれません。


「発音」って日常生活であまり意識しない事が多いですが、それだけに「クセ」ってものが付きやすいもの。やっぱりキレイな発音は常日頃から訓練しなきゃいけないものだなぁと痛感した今回。普段の何気ない喋りから、発音を意識するようにして美しい発音を心がけなきゃと思う、亮さんなのでありました。