かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

効率・非効率

「やっぱり百人一首は全部覚えていらっしゃるワケですよねぇ」
と、どこに行っても必ず聞かれることでございますが。


私は歌から入ってる人間だから、百人一首は上の句から下の句まで全部覚えています。歌そのものやその背景などを知ると、色々面白いことがたくさんです。古典文学や歴史は割と好きな方なので、そういうのを学ぶことについては苦を感じませんし、何より「自分が普段取り扱っているもの」なワケですから、百人一首にまつわることであれば色々覚えたい、と、日々思いながら接しています。
おかげさまで、昨日のように取材された時もお話のネタには全く困らなかったりします。百人一首の話だけで、どんぶり飯三杯はいけます。


しかし、実を言えば、競技者の大半が「さほど百人一首のことは知らない」というのが現状だったりして(苦笑)
「意味は分からんがとりあえず聞こえた音に対応した札」を取りさえずればいいわけですから、歌の意味とか背景とかそんなものは知らなくても早く取るという事に何ら問題はないのです。
むしろ、歌の背景なんか余計なことだったりするのかもしれません。
関係のない情報を排除して必要なものだけを覚えてしまう方が確かに効率も良く、純粋にそれだけに集中した方が強くなるのかもしれません。

実際に、紙製品である札が何かを語りかけてくれるようなことはなく「ほんのわずかな音をより早く察知し、対応した札へ人よりも早く手を出して取れる人」競技かるたの強い人なのですから。
そういう風に考えると私なんぞはものすごく非効率な事しかしてないワケで、だから弱いんじゃないの?wwwと言われてしまいそうな気もしなくはないのですが(苦笑)


「別に意味とか知らないし調べようとも思わない」とか「古典知らなくたって取れるし」なんて声は結構競技者から聞かれるセリフなので、私のような人間は少数派なのかもしれないな〜なんて思いつつも、でも別に、いろんな角度から接してみたっていいじゃないと開き直ったりしています(笑)


そんな非効率人間ではありますが、かるたに対する情熱はA級の選手にも負けないつもりでいる私なのでありました(*´ω`*)