かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

100枚

水沢大会、決勝戦でのこと。


決勝に臨んだウチの会の子が、席に着いた際に戸惑っていました。どうしたのかなと思ったら、置かれている札をどうしたらいいのか、相手と一緒に悩んでいた模様。どういう事かと言うと・・・



100枚全部が入った箱がポンと置かれていたから。

全国大会というと、基本的にすべての組におかれている札は合わせてあり、50枚組んだものがその場に置かれます。なので、競技者はそのまま混ぜて25枚ずつ取るワケですが、水沢大会決勝は、100枚すべて入った状態で箱が置かれていたというワケです。

が、これは別におかしいことでも何でもなかったり。
何故かというと・・・


【全日本かるた協会 競技規定細則より】

第一条
 二 各自、取札百枚のうちから無作為に選んだ二十五枚を持札とし、読手の読み上げる札(以下、出札という)を取り合うことにより、早く持札が無くなった者を勝者とする。


つまり、百枚の中から選ぶのが本式というワケです。名人・クイーン戦なんかも、百枚の中から各々25枚ずつ取って競技しているので、出札も異なっています。

でも全国大会の時はあまりにもたくさんの人数でやりますから、全員が違う出札だと進行がものすごく遅くなってしまうため、この「無作為に選ぶ」という部分を運営側が予めやってくれている、というワケですね。


と、いうのは知っていましたが、そういう場面を目の前でちゃんと見たのは初めての事でした。決勝戦という場にいてはじめて経験できることなのでしょうね。・・・全ての大会の決勝戦でそうしているのかどうか分かりませんが(過去、2回くらい決勝を見ているけど、そうでなかった記憶が・・・)


出札が別々だったから各組で取るタイミングが異なってくるワケですが、ウチの子のいた組は、偶然にも序盤に空札多かったです。周りは取ってるのに、ここだけまだ2枚くらいしか出てないよ!!という状態が続き、無駄に緊張しながら見てました(笑)


いろんな意味で、貴重な経験だったのではないかな〜と思います(・∀・)