かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

自分の現在、そして将来(二回目)

(二回目)って所が、タイトル付けに手抜き感漂う亮です(笑)


昔の記事を振り返り、こういう頃もあったんだねぇ〜とか色々思っていた私であります。
・・・で、読み返してみたら、2012年3月20日に実はこんな事を書いてたらしい。

自分の現在、そして将来 - かるたる。〜競技かるた日記〜

何だろうね、この「始めて3ヶ月ぽっち」の人は(苦笑)
いや、自分でも「でもいいじゃないですか、言うのはタダなんだし」とか言ってますけどwww


謎の地域ビジョンを勝手に脳内妄想していた私の現在はというと、ご存知の通り、大胆にもかるた会を作り本当に会長なんかになってしまったワケで。


まぁ、ここに至るまでの間には、随分と色々な事があって・・・
そんな「色々」を背負うことは全部覚悟の上で、今こうしています。
長を名乗るからには、そのくらいの気持ちがなければ務まりません。


別の所にも軽く書きましたが、私が「指導者」としてやっていくということについては、どうなのか?と、正直ものすごく悩みました。悩んで悩んで悩み抜きました。

私は、競技かるたの世界に入ってまだ2年くらいしか経っていない人間です。選手としてそんなに強いワケでもなく、未だ全国大会での入賞歴もありません。だからきっと「実力も実績も経歴も何も無いような人が何を考えているのか、頭がどうかしているのではないか」と思われるかもしれませんし、事実、どこかで誰かに言われてたりもするだろうと思います。
「強さ」という意味で言ったら、確かに、有段者にすらなれていない私には説得力はまるでありません。



これは、あくまで私個人の主観ですが。
私自身は「指導者が必ずしも強い競技者である必要はない」と思っています。
エースである選手が優れた指導者になるとは限りません。
また、強い選手が教えなければ世の中が成り立たないというのであれば、指導者はみんな名人かクイーンでなければやってはいけないという事になってしまいます。
中には「(選手として)強い人」の言うことでなければ納得いかないという方もいます。でも、そういう方は、自分が納得できるという「強い人」の所に弟子入りすれば良いだけのことだと思います。考え方は、人それぞれです。


幼稚園のPTA会長をしていた頃も感じていたことですが、結局の所、リーダーに必要な資質は、そういう「技術的なものを教える事ができる」というだけじゃなくて、「仲間である人達を信じる事が出来る強い心を持っていること」なのだと思っています。

以前、姉弟子のこまちちゃんが、私にこんなことを言いました。
「リーダーが、自分が強くなりたい、もっと練習したいと思っていると、周りはついていけなくなってしまうものです」
リーダーとは、自分だけの欲求をかなえるための存在ではないのです。


先日、某かるた会の会長さんがこんなメッセージをくださいました。


「指導者というのは、選手に良い環境を与えてくれる人のこと」


環境が得られなければ、かるたをする事はできません。
でもそれは、ただ「かるたを取る場所が提供されればいい」というものではなく、「かるたをやってみたい・やっていきたいと思う人達が安心して続けられるような環境」でなければなりません。それが無ければ、かるたをやる仲間を増やす事ができないどころか減ってゆく一方だし、そうなったら自分の居場所だって確保できなくなってしまいます。


だから私は「私という存在」をうまく利用して、環境を作る事を選択しました。それが秋田市全体の発展につながるのであれば、活用できるものは有効に活用するべきなのです。そして、例えばウチの会でもいいし、別の会でもいいし、とにかく競技かるたをやろうと思う人が現れて、その人がどんどん私たちの世界に繋がっていく事ができれば、それで良いんです。


現在は、こうして一つの形を作ることにほとんどの力を費やしています。
でも、形というものは「作ればよい」というものではなく「作ってから」の方が重要です。作ったものを定着させるためには、「年」という単位がかかるでしょう。
今やれる事を頑張って、きちんと動きだしたら、それからが本当の勝負なのだろうと思います。


・・・なんて書いてると、まるで自己犠牲精神のある人のように見えますが、実は全然そんな事はなくてですね(苦笑)私はとても強欲な人間なので、目指しているものがいっぱいあるんです。


秋田このはな会から、上級者として活躍する選手が出る事。
公認読手の資格を取って、全国大会で詠めるようになる事。
そして私自身、選手として強くなって、いつかA級になる事。


・・・あぁ、うん、ものすごく強欲だって分かってますよ?
でも今もう一度同じ事を言いますけどね。

いいじゃないですか、言うのはタダなんだし(笑)


でも、考えているだけでは、理想を唱えているだけでは、何も変わりません。
リスクはあるだろうけど、行動しなければ何も始まりません。
みんなのために、そして自分のために「自分にできる事」を、ただ真っ直ぐに、全力でやりたい。


これからも私は、前に向かって歩いていきます。
「かるた道」を志す人間として、もっともっと強くなるために。