かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

プレッシャーとか色々と

大会前、プレッシャーを感じないかと言われたら、嘘になります。


私はハッキリ言ってメンタルが弱いです。元々あがり症なので、慣れない雰囲気の場になるとガッチガチになります。なので、大会だと思うだけでも結構緊張しています。が、今回は出来るだけ自分を追い込まないで、気を楽に持って臨みたい・・・って、思っているんだけど、多少なりともプレッシャーを感じたりするワケで。


私はD級なので、「昇段を狙うポジション」にいます。
もちろん出るからには初段を目指したいと思うし、だからこそ大会に出るんですが。
いろんな人から「亮さんは十分初段を取れるだけの実力があるはず」というような事を言われます。自分でも、まったく届かないほど実力が足りないとは思っていません。多分、そこそこ戦える程度の力は、少しくらいは付いて来てはいるんじゃないかなと思っています。

でも「それ相当の実力がある」ということと「大会で勝ちあがる」ということは別の事です。こればっかりは蓋を開けてみなければ分かりません。もしかしたらまた、優勝準優勝レベルの人といきなり当たって一没かもしれないし、緊張しすぎて、普段だったら勝てそうと思える相手にコロッと負けたりするかもしれません。それでなくてもこの1年の間に全国大会に出て2回戦以上に進んだ事はないのですから。
だから、周りが言うならともかく、自分で「勝てるはず」と考えたりしたら、それはただの思い上がりじゃないかなと思うワケです。



昇段昇段、と言われてはいるけれど、私としてはそういうものを得るために戦うんじゃくて、1年前初めてこの大会に出た自分と戦ってみたい。
初の全国大会に緊張してガッチガチになって、手も足も出せないまま18枚差であっという間に終わった去年の私と比べて、果たしてどのくらい成長したのか、自分が知らない相手と取ってみたらどのくらい戦えるようになっているのか・・・そんな「今の自分」を確かめてみたい。


と、そんな気持ちの方が強いのです。
もちろん昇段したいという欲もあるんですけど。
むしろ、ありまくりますけど(笑)


・・・でも、昇段する事が目的になってしまったらそれは本末転倒なワケで。私は何のために競技かるたをしているのか?大会前の今だからこそ、もう一度見つめ直さなきゃなと思います。少なくとも、肩書を得る事や目先の勝ち負けを追いかけるためだけにやっているのではないはず。


競技かるたをしている時は、私が一番私らしくしていられる時間です。


大きい舞台でガチガチ緊張しちゃうとか
カッコ悪く束負けしまくっちゃうとか
相手陣から抜けないとすぐイライラしちゃうとか
盛大に可笑しい事をやらかしちゃうとか
勢い余って脱臼までしちゃうとか(笑)


そんな風に自分がやりたい放題、自分を出し放題できる、そんな貴重な時間を過ごせるのが私にとっての「競技かるた」なんですよね。だから私はかるたが好きだし、これからもずっと、高みを目指して一生修行を続けていきたいと思っています。
なんて偉そうな事を書いてても、大会で結果出せなかったらまたドカーンと落ち込んだりするんだろうから、そうなる前に自分のために書いておこう(笑)


かるたは私から逃げていったりしない。
だから私も、「自分」というものから逃げたりするな。


私にとって記念的な意味のある、上杉杯。
その日がベストの状態になるかどうかは分からないけど、ベストな日にする事ができるよう、自分にできる事をしっかりと頑張りたいと思います。