かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

新春大会試合レポ

さて。
落ち着いた所で、新春大会について振り返ってみたいと思います。


今回、突然新春大会に出たのは何故かというと。

・冬仙台での自分の試合内容にものすごくモヤッとしていた
・いい加減誤魔化しきれない程のアガリっぷりを何とかしたかった

こう見えて結構アガリ症な私。
この歳になってまでそんな事言ってるのって何だか恥ずかしいし、100%言い訳だし、だからあんまり言わなかったワケですが、周りから見てもやっぱり試合前のテンションは異常だったらしく、もはや隠しきれないレベルになっておりまして。。。
実際、暗記したそばから「・・・で?場に何があったっけ?」とすぐ真っ白になっちゃうし。重症です。

場馴れしないとダメだなーこれは・・・と、思い「全国大会の練習のために全国大会に出る」というワケの分からない理由で出場する事にしちゃったワケです。



【一回戦】
相手は高校生の子でした。
一字・二字が速いっぽい。
動きはちょっと大きいっぽい。

前半、相手の子の勢いが良く、先行された状態で試合が進みました。
何とかついていかないとなーと思いながらも、やっぱり私の動きも硬くてなかなか思うように払いに行けない。ほとんど押さえ手で取っている。思い切りよく行く事が出来てない。

これじゃいかんなぁ・・・と思いながら迎えた後半戦。
相手の子がお手つきをし始めました。ここがチャンスだと思ったので、そういう時ほど自分がお手つきしないようにと、やや慎重気味に一枚一枚に集中。

じわじわと差が付き始めたので、相手の子はあまりこちらの陣に来なくなりました。守り入ってきたなぁと思っていたらやっぱりそうで、中盤よりも相手陣からなかなか抜けなくなってきました。

が、最後は相手がお手つきして終わりました。


【二回戦】
一回戦の後、E級の試合だけ行われたので空き時間が発生。
少しまったりしたり水分補給をしたりトイレを済ませたりしてました。

対戦相手は、一回戦と同じく高校生くらい?

今度は基本守りがるたな子のようで、抜けない。とにかく抜けない。
でもって、払いがキレイ。速い。
これはちょっと厳しいか・・・と思っているうちに、10枚以上(多分最大で15枚はあったと思う)の差が開いてしまいました。

流れが変わったのは、多分「ちはやぶる」あたりからでしょうか。
「ち」は場に2枚、どちらも私の陣で「ちは」「ちぎりお」があり。
「ちは」についてはそれほど意識していない札なのですが、詠まれた瞬間うまく払う事ができ・・・相手の子が「ああぁぁぁ〜〜!」と思わず声を上げていたので、多分狙っていたんでしょうね。

その辺りから「まずは1枚、1枚」とじわじわついていき、場の札が15枚切ったあたりでようやく追いついた形になりました。
気が付けば、一回戦の時とは違い「払い」で取りに行く事もできるようになっていて「あぁ、私ちゃんと払えるじゃん」と改めて思ったという(苦笑)

別れ札が結構あったんですが、自陣の別れを拾う事が非常に多かった気がします。そういう風に取った札は、いずれも敵陣の別れを攻めに行く→戻って払うの形でした。自陣を意識しての事ではないので、この辺は今までよりも少し進歩したんじゃないだろうか?と、思いたいところです。
負けが込んできて自陣が気になっていたらそういう風には取れていないはずなので、怯まずに攻めに行けてたのは今回の良かった点かなと思います。

別れに関しては、敵陣「はなの」自陣「はなさ」の取りが自分の中で満足の行く取りでした。先に自陣「はなさ」が読まれましたが、敵陣「はなの」に向かい、相手も「はなの」に手を伸ばし、「さ」と聞こえた瞬間戻って取る事ができました。
その少し後に「はなの」が読まれましたが、これも「はな」でキレイに払う事ができました。

もう一つ、追い上げモードの時の敵陣右下段の取りが良かったです。
右下段端にまとめてあった「きみがため」を2枚とも。あとは「つき」(※多分この日一番の取りだった!)と、取った後に送った「つく(つ)」、「よ」で決まっていた「よのなかは」あたりを抜いたのが良かった点。


終盤、逆転したのですが。ですが。仙台の時と同じ展開になりましたね。相手陣から抜けなくて1-1にもつれこんでしまうというパターン。ここで勝ち切れなかった所が私の実力不足なんだなぁと思います。



場が10枚切る頃でしょうか。
敵陣右上段「あわれ(あわ)」の取りが微妙で、相手と目を見合わせて


(;´∀`)<うーん・・・


となり。微妙に私の方が先か?となったのでこちらの取りになりました。

その少し後、敵陣左中段に「こころに(ここ)」下段に「この」があり、それ以外の4枚は全部読まれていたので「こ」で行ける場面。
読まれた札は「こころに」で、私は一気に「こ」で中段から2枚とも払いに行きました。・・・行ったんですが、競技線から出たのは「この」だけ。「こころに」は競技線内に残っていて、相手の子が札に触りました。


(;´∀`)<うーん・・・(2回目)


と、「こころに」の札を場に置いて手を上げる相手の子。
払いに行ったなら競技線からキチンと出さないと「払い残し」なワケで・・・
でもここで「先に触っている」主張する事もできなくもない・・・
取れば私は残り1枚になるんだけど・・・


(;´Д`)<う〜〜〜ん・・・・・・(苦悩)


相手「えーっと・・・・・・」
亮「ん〜〜〜〜〜〜・・・・・・どうぞっ」
相手「よろしいんですか」
亮「そちらの取りで」
相手「ありがとうございます」


その1枚はすごく大きい1枚という気がしますが。。。でも、後ろ暗い気持ちにはなりたくなかったので、これで良かったんじゃないかなぁと今も思っています。

最後、自陣が1枚になったけれどタッチの差で敵陣から取り切れず。
しかも自陣「わたのはらや」をまんまと取られ(出た、大山札・・・)
なかなか抜けないでいる間に1-1になり、場にあった札は何かというと・・・



敵陣:あさじ

自陣:あさぼ(あさぼらけあ)



Σ(゚Д゚≡;゚Д゚)えぇぇぇ〜〜〜!
これ一か八かってレベルじゃ無いじゃん!


運命戦なので審判が付き、審判に礼。
地方・全国含めて大会での運命戦、4回目だよもう!
もうここは自陣堅守しかないだろうと思いながら音に集中し・・・
読まれた札は「あさじ」
お互い自陣を守りに行き、相手の取り。
相手に礼をし、審判に礼をし、読手に礼をして試合終了。

礼の後、相手の子と顔を見合わせて。
口を開こうとしたら相手の子が先に言いました。


「楽しかったです」


うん、楽しかった。すごく楽しかった。
もう少しあのまま試合を続けたかったです。


その後、相手の子はそのまま報告に行ったんですが。

亮「でもやっぱ悔しい(苦笑)」
審判の人「ですよねー(笑)」

そんな感じで、私の新春大会は幕を閉じたのでありました。
はぁ〜。。。「勝つ」って難しいですね。
でも、少ーしずつ、ほんの少ーーーしずつだけど、大会に出るたびに前には進んでいる・・・と思う。多分。

だって。


初めての大会→×18
二回目の大会→×12
三回目の大会→×1
四回目の大会→○10→×1


ほらね、だんだん結果が良くなってるもん(笑)
小さい一歩しか進んでないかもしれないんだけど、確実にレベルアップしてる・・・ような気がします。うん。


課題もたくさん見つかったし・・・
しばらくは「基礎力の向上」に重点を置いて練習を重ねていこうと思います。