かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

玉の緒よ・来ぬ人を

私は、かるたについえは競技だけじゃなく百人一首としても好きな人間なので、歌の内容とか歌人の人間関係なんかも結構気にしていたりする方です。
競技かるたを始めてからずっと、頑固として同じ場所に並べている札があります。それが、「たま」と「こぬ」でした。




玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば
忍ぶることの弱りもぞする
式子内親王


来ぬ人をまつほの浦の夕凪に
焼くや藻塩の身も焦がれつつ
(権中納言定家)



「耐え忍んでいる恋心が露見するくらいならいっそ消えてしまいたい」(超訳
「来ないと分かってるけどそれでもあなたの事を焦がれるほど想ってる」(超訳

そんな歌を歌った二人は、恋仲だったという伝承があったりなんかしたり(能楽にもなってるし・・・)という話なんですが、斎宮として一生独身を貫かなければならない立場の式子内親王と、家司として出入りしていたらしい、10歳以上年下の藤原定家の、そんな歌が仲良く百人一首に入っている訳で・・・そういうの好きな私としては、やっぱ何となくセットで考えちゃったりなんかしたりするんですよね。・・・っつうワケで、自陣の定位置ではもっとも変更がないこの2枚なんですが。



まったく取れた試しがない。



勝率があまりにも悪すぎます。
時折「たま」か「こぬ」のどちらかが取れる事がない事もないのですが、セットで取れた事はないですし、特に一番私と一緒に取ってる回数が多いMURAさんに至っては、自陣敵陣どちらにあっても勝率0%という悲惨な結果になってるトラウマ札です。おかげさまで、良い印象はこれっぽちもありません。・・・・・・が。


今日は初めて、セットで取れました。


MU「まぁ『たま』の方はこっちの陣だったしいいんだけどねぇー・・・『こぬ』の方はそっちの陣にあったヤツだから狙ってたのになぁー。ちょっとショックぅー」


どうやら狙ってたらしいMURAさん。
そうです。必ず取られてたんですよ、この組み合わせは・・・
なので、今回は私は非常に嬉しかったりした本日の練習でございます(笑)



全然関係ないですが、今日の新聞に先日の大会の記事が出てて、私が払った瞬間のシーンが掲載されちゃってました。がっつり顔写ってて噴きだしそうになりましたwww

でも、会心の取りだったヤツなんでよかったぁ(*´∀`)