かるたる!〜競技かるた日記〜

日常系競技かるたブログです。

波長と振幅

「亮さんは『あさぢ』が早いよね」
とMURAさんに言われていた私。

私「そうですかぁ?」
M「うん、だってなんか『あさぢ』の『あさ』でもう取りに来てるもんね」

何でだろ〜・・・(゚д゚)
別にさして思い入れのある歌でもないんだけど、それが早く取れるのは何故なのかなと疑問に思っていたら、先日その謎はA級(五段)のSさんによりあっさりと解明されました。

S「『あさぢ』の『あさ』と『あさぼらけ』の『あさ』は長さが違うからですよ」

・・・・・・OH!
そういえば確かに・・・『あさぢうの〜』と『あさぼらけありあけの〜』or『あさぼらけうぢの〜』では、一字あたりの時間が全然違う。競技かるたの場合、読み方・・・時間配分が決まっていて、大山札はある程度の所まで一気に読むことになってますね。ちなみに普通の歌を読む時は、上の句の初句の部分をおおよそ2秒弱くらいで読みます。
しかし『あさぼらけ』等の大山札の時はその時間内に一気に二句目の途中まで読み上げます。つまり、普通の歌なら2秒弱の間に5文字しか読まない所を、その倍の10文字くらい読んでる事になります。
(※実際に読手さんの読みを計測した所、1文字当たりの時間の違いはコンマ単位くらいしかなく、極端な差異といえる読み方をしているワケではありませんでしたので訂正致します。誤った記述をしてしまい、大変申し訳ありませんでした)


先日もこれに似た事で、MURAさん・よねはん・ゆずぽたんが私が席を立っている間に談義していたらしく。。。

「『ちぎりき』と『ちぎりお』も違うよねぇ」

というお話。決まり字だけ見てると同じに見える2枚だけど、よく考えたら
「ちぎりきな」
「ちぎりおきし」
『ちぎりお』は字余りなので、単位時間あたりの文字数が違う。
つまり一字あたりの時間が若干違う、という事になる。
ここが聞き分けられるようになれば、理論上「ちぎ」で取りに行く事も可能という事になりますね・・・と、言うのは簡単だけど実際は難しい(苦笑)


話は変わるけど、今号の「ちはやふる」では『音の色を聞き分ける』・・・いわゆる『感じ』について描かれていましたね。理音ちゃんが「高いか低いかを聴いてると思う」と発言していました。
次に来る文字によってその前の文字の発音は微妙に違ってくるものであり、それを聞き分ける事ができるのが『感じ』という事なのでしょう。


と、いう事を考えてみたら。
「音」の聞き分けには大まかに分けると2種類あるんだなと思いました。
音の『波長』を聞き分ける能力と、『振幅』を聞き分ける能力。
簡単に言うと・・・
『波長』は「発せられた一音あたりの長さ」(音の振動が長いか短いか)
『振幅』は「発せられた音の高低の変化」(音の振動が大きいか小さいか)
・・・・・・という事になるのかな、と。


私はどちらかというと『波長』を聞き分ける方が得意なのかな?
どちらも聞き分けられるようになるのが一番良いんでしょうけど・・・
色々研究して、うまく聞き分けられる方法を探していきたいな〜と思います。